どこ行く?ワーキングホリデー ヨーロッパ編
ワーキングホリデー協定国ヨーロッパ編です。イギリスとアイルランドはヨーロッパの一部ではありますが、英語圏なので英語圏編になります。そのため、ここで紹介するのはフランス、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、ポルトガル、そしてポーランドです。
フランス
- 最長1年間
- 就労や修学に関する制限はない
- 発給数の制限はない
- 農業国、美食大国、ファッション大国なので、これらの文化や職業に興味がある人にはおすすめ
- 哲学の話を日常的にする人が多いので、哲学が好きなひとにはいいかも(しかし、その分語学力がないときつい)
- ワーホリ期間中にフランスで働きたい人や専門学校に通いたい人で、フランス語初心者の場合、先に学生ビザでカナダやフランスに語学留学をしてから、ワーホリビザでの滞在をスタートさせることによって、ワーホリの期間を最大限有効活用することができる
- マルシェで有名。オーガニックフードの人気が高い。
- 物価は都市や地方によってまちまち。パリは物価が高いので、パリに住みたい場合は期間を分けて、二都市に滞在する方が経済的。
- 日本からパリへの直行便あり
- 時差は-8時間。サマータイムあり。
ドイツ
- 最長1年間
- 就労・就学に関する制限はない
- 申請期間や発給数の制限はない
- 日本国内とドイツ国内のどちらからでもワーホリビザの申請ができる。
- 都市部では国際化が進んでいるので、英語も通じることが多い。しかし仕事をしようと思えば、ドイツ語が必要になってくる。
- デュッセルドルフ(Dusseldorf)には日本企業が多くオフィスを構えている。そのため、帰国後の就職でアピールできるデスクワークなど実務の仕事を経験できる可能性も。日本食材も手に入りやすい。
- 仕事を得ようとすれば、仕事の内容にも依るがドイツ語の語学力が必要になる。
- 生活費はヨーロッパ平均程。一番高いのはミュンヘン。
- 首都ベルリンは観光地ということもあり、治安があまり良くないので旅行はともかく滞在には向かない
- ワーキングホリデービザから他のビザへの切り替えも可能
- 主要都市への日本からの直行便あり
- ドイツはヨーロッパの中心地でもあり、ヨーロッパ圏内での旅行にも向いている。
- サッカーが盛んなのでサッカー観戦が好きなひとにはおすすめ。
- 他のヨーロッパ諸国と比べると比較的失業率は高くない(でも低くもない)ので、ヨーロッパのなかではイギリスほどではないが、ワーホリ終了後に現地就職する日本人がいる。
- 時差は8時間。サマータイムあり。(サマータイム中の時差は7時間。)
デンマーク
- 最長1年間
- 就学制限はなし。就労については一つの雇用下にて最長6ヶ月の就労が可能。
- 公用語はデンマーク語。しかし、都市部には英語が喋れる人も多い。デンマーク語が喋れない人は最低限コミュニケーションが取れるレベルの英語力が合った方がいい。
- デンマーク語が話せなければ、仕事を見つけることはかなり難しいので、渡航前の貯蓄が重要。但し手に職があれば、多少は仕事が見つかるかも?
- 現地でのワーホリビザの申請も可能。
- デンマーク語初心者はフォルケホイスコーレという17歳以上であれば誰でも入学できる全寮制の国民高等学校に通うことがおすすめ。もし可能であれば、事前に学生ビザでフォルケホイスコーレに通って語学力を身に付けてから、ワーホリビザを開始することもおすすめ。
- 仕事の募集が多いのは6~8月の夏の間。
- デンマークは高緯度にある国なので夏の間は日が長く、冬は夜が長い。冬には日照時間が短いことが原因で鬱になる人が外国人だけではなく、現地の人にも多いので気をつけよう。
- 税率が高いため、物価は日本よりも高め。一方社会福祉は充実している。在留届を提出し、CPRナンバーを取得し、保険カードを取得することで医療が無料で受けられるようになる。そのため、申請時に保険に加入している必要がない。
- 自転車での移動が盛んなエコの国。
- 社会福祉を勉強している・社会福祉に興味のある人には実際に生活しながら福祉先進国の実態について学ぶことができる。
- 優れたデザインでも知られた国なので、アート・デザイン系の人にもおすすめ
- ワーホリ終了後の現地就職にはあまり向かないかも。
- 治安は良い。
- 申請は出発の2~3ヶ月前がベスト
ノルウェー
- 最長1年間
- 3ヶ月未満の就学が可能。就労については6ヶ月以上同一雇用下で働くことはできない。
- 申請時、日本国内に居住している必要がある。
- ノルウェー渡航後の十分な生活資金を所持していること。1ヶ月10092ノルウェークローネで最低3ヶ月分が必要。
- 公用語はノルウェー語。都市部では英語も通じるが、仕事をするにはノルウェー語が必要。
- デンマークと同じく高緯度に位置しているため、夏は日が長く、冬は夜が長い。冬には日照時間が短いことが原因で鬱になる人が外国人だけではなく、現地の人にも多いので気をつけよう。
- 税率が高いので物価は高いが、社会福祉は充実している。
- フィヨルドと呼ばれる入り江が有名。自然が豊かで登山なども盛ん。
- 治安は良い。
- 時差は8時間。サマータイムあり。
ポルトガル
- 発給から最長1年間
- ワーホリビザの発給制限はなし。
- 1~2ヶ月での発給可能。
- 就労・就学についての制限はなし。
- ビザの切り替えは不可能
- 治安は比較的良い。
- 言語はポルトガル語。
- 英語はあまり通じない(若い世代なら多少は通じるかもしれないが、訛りが強め)。スペイン語の方が通じるかも。
- 物価は比較的安め
- 南北に長いので、気候は北部と南部でかなり変わってくる。
- 時差は-9時間。サマータイムあり。
ポーランド
- 最長1年間
- 就学・就労に関する制限はなし。
- 言語はポーランド語。
- 英語はあまり通じない。(若い世代なら多少通じるかも。)
- 最低2000USD相当額を所持している必要がある。
- ヨーロッパの中心に位置し、歴史の長い国なので、ヨーロッパの歴史について学びたいひとにはおすすめ。
- 負の世界遺産であるアウシュヴィッツ強制収容所があることでも有名。
- 割と保守的な国で、レディーファーストなどは当たり前のようにマナーとして重んじられている。
- 四季があるが、寒暖の差は日本よりも大きい。
- 物価は基本的に安い。
- ビザは1~2週間で取得可能。
- 時差は-8時間。サマータイムあり。
おわりに
ヨーロッパの英語圏以外の国ではやはり現地語がある程度できないと仕事を見つけることは大変そうです。ホリデーがメインで行く場合はヨーロッパ内での旅行もしやすく向いているかもしれません。就労を目的で行く場合は言語の習得が重要になってきます。
ごく最近ですが、スロバキアとオーストリアも日本とのワーホリ協定国になりました。まだ詳しいビザ情報などは発表されていませんが、近いうちに派遣が始まります。
参考
- http://www.jawhm.or.jp/
- http://japan.um.dk/ja/going-to-denmark/working-holiday/
- http://www.norway.or.jp/studywork/research/visa/Residence-permit-long-term-visa/#working holiday
- http://www.poland.travel/ja
- http://tokio.msz.gov.pl/ja/consular_section/tokio_jp_a_115/
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