ポルトガルワーホリ、現地に着いたら直ぐにすべき4つの手続き

ポルトガルでワーキングホリデー 旅行先やノマドワーカーたちの移住先として注目を浴び始めているポルトガル。ワーキングホリデーの協定も開始され、ますますの注目株です。気候の良さや美味しいポルトガル料理、物価の安さをみれば住みたくなるのも納得です。 しかし、住むとなればポルトガルの非常に面倒な行政の手続きからは避けられません。私はあることを期限以内に行わなかったため、罰金を払う羽目になりました。行政のシステムがしっかりしていないくせに、こちら側がルールを破ると厳しいのです…。 今回は、まずポルトガルに着いたらやらなければいけない4つの必須事項を紹介したいと思います。

1. ポルトガルの電話番号を取得

まずは最初に、ポルトガルの電話番号を取得しましょう。何の手続きをするにしても、ポルトガルの電話番号が必須です。 私はSIMフリーのスマートフォンを使用しているため、SIMカードを購入しました。購入するのにオススメの場所は、市内にあるショッピングセンター「Armazéns do Chiado」の4階。このフロアには、日本でも有名なvodafoneとポルトガルの大手携帯会社であるMEOとNOSの3つの店舗が入っています。3社でプランを比べてみると良いですね。(どこの携帯会社も、だいたい月3GBプランで17ユーロ前後) もしあなたが25歳以下であるならば、NOSのWTFプランがお得です。月500MBで9.80ユーロ、月1GBで11.80ユーロ、月5GBで16.80ユーロ、ここまでは他社のプランと変わりはありません。しかし、このプランに申し込むと、facebook、instagram、snapchat、whatsappなどのメジャーなアプリは制限なしで使いたい放題になるのです。残念ながら日本で使われているLINEはこのアプリの中に含まれていませんが、現地の人とのやり取りは基本whatsappになるので非常に便利です。 このWTFプランは、表向きでは学生限定のものです。けれど、私は学生ではありません(笑)。同じプランを使っているハウスメイトに「学生証なんて確認されない」と断言され、その言葉を信じてお店に向かったところ、確かに年齢確認のみでした。(笑) 25歳以下の皆さん!ぜひトライしてみてください!

2. 入国宣言は入国してから3日以内に!

一番大事な項目、入国宣言!私はこのことに関して全く把握しておらず、ポルトガルに入国してから1ヶ月後に申請をしたところ、30ユーロの罰金を科せられました。 ポルトガル罰金 大事なのは、入国してから3日以内に入国宣言をするための予約申請をSEF(Serviço de Estrangeiros e Fronteiras)にするということです。なぜなら、申請をしても予約日はだいたい半年後になるから。(笑) 予約申請は、SEFのホームページと電話から可能です。 私は、入国宣言の期限を過ぎてしまってどうして良いかわからなかったため、家の近くにあるCNAI(National Immigrant Support Centre)にとりあえず行きました。ここでも入国宣言ができるという話を聞き、朝から列に並んだものの、ここでは1日に5人までしか入国宣言はできないと言われました(笑)。結局そこでSEFに予約を入れてもらい、別日に入国宣言を行いました。 入国宣言に必要なものは、パスポートと航空券のみ。もし期限が過ぎて罰金を払う場合は、口座番号が書かれた紙を渡されるので、ATMにてその口座に振り込みます。振り込んだあと、ATMから発行される領収書をSEFに持っていけば完了です。手続き自体は20分程度で終わります。 もう一つ気をつけなければいけないことは、予約がどこの移民局に入っているのかしっかり確認すること。SEFは色々なところにあります。私はてっきり市内にある移民局だと思い込んでいたら、まさかのリスボン郊外にある移民局に予約が入っていたということがありました。30分以内の遅刻であれば受け付けてくれるようですが、行く前に予約票をしっかり確認しましょう。

3. 納税番号「NIF(Número de Identificação)」の取得

さて、ここからが問題です。私のように、まだポルトガルでの仕事を見つけていない、そして現地の知り合いが少ないといった、バックアップがゼロの人にとって、納税番号の取得が最難関項目です。ポルトガルでは、銀行口座を開設する際に納税番号を提示する必要があるため、取得が必須となります。 納税番号 納税番号はFinançasと呼ばれる税務署にて取得します。一番厄介なのが、オフィスによって、そして同じオフィス内でも人によって、そして最悪同じ人でも気分次第で、求めてくる書類の内容が変わるということです。(笑) ここでは、あくまでも私が持ってくるように言われた必要書類を紹介します。
  • パスポート
  • 日本の住所を証明するもの
  • 保証人(現地に住んでいて、納税をしている人。ポルトガル国籍である必要はない)
なぜポルトガルではなく、日本の住所証明が必要なのかはわかりませんが、人によっては私と同じように日本のものを求められたようです。在ポルトガル日本大使館によれば、運転免許証や保険証を翻訳し、住所証明として日本大使館から書類を発行してもらった人もいたとのこと。 私は、パスポートの最後のページに手書きで記入可能な住所欄を税務署で見せたところ、それで証明はできると言われました。が、これもその時にあたった担当者の裁量次第でしょう。 問題は保証人です。EU圏外からポルトガルへ来ている人は皆、保証人を立てる必要があります。そして、実際に税務署へその保証人を連れていかなければなりません。税務署の開庁時間は場所によって異なりますが、だいたい平日の9:00~15:30まで。更に、13時には整理券がなくなるため、午前中に行く必要があります。 納税している人であれば大抵、平日の午前中は働いていますよね。そうすると、誰を連れていけば良いの?という疑問にたどり着きます。(笑)私は最初、2軒目のアパートのオーナーに保証人になってもらいました。しかし、そのオーナーとは喧嘩をし、3日目にアパートを出ることに…。その後、嫌がらせなのか「保証人を降りる」と宣告され(笑)、最終的には別のポルトガル人の友人に保証人になってもらいました。 ちなみに、ポルトガルで就職をすると会社がサポートをしてくれるようです。もし、仕事が見つかっていない場合は、保証人になってもらうよう周りの人に頼むか、もしくは弁護士を雇って代理で手続きをしてもらうかのどちらかになります。 取得申請をする準備が終わったら、税務署に行きましょう。リスボン市内には税務署がいくつかありますが、私が行ったのは
  • 市内中心地にあるServiço de Finanças de Lisboa 3
  • Alvalade駅の近くにあるServiço de Finanças de Lisboa 8
の2つです。 まずは税務署に着いたら、整理券を取ります。入り口付近に小さな発券機があるので、そこから当てはまる項目のボタンを押すと整理券が発券されます。 税務署によって項目名が異なるので、わからない時は周りの人に聞いてみましょう。Lisboa 3では「D: Contencioso」、Lisboa 8では「B: Rendimento」を選択します。 運が良ければ英語の通じる担当者に、そうでなければポルトガル語のみの対応となるので要注意。

4. 銀行口座の開設

さて、ここまでくればあと一息!最後に、銀行口座の開設です。 ポルトガル人の友人にオススメの銀行を聞いたところ、Activo Bankという銀行を教えてもらいました。 ポルトガル銀行 この銀行は他の金融機関と異なり、口座維持費や年会費は全くかかりません。また、手続きも非常にシンプル。口座開設にかかった時間はものの20分でした。口座開設に必要なものは、下記の4点。
  • パスポート
  • 納税番号NIF
  • 職業を証明するもの
  • 住所証明(ポルトガルの住所)
職業の証明は、例えば語学学校から発行される証明書や、雇用契約書などが挙げられます。住所証明も同じく、オーナーから宣言書(Declaraçao)を発行してもらいます。 口座開設したあとは、その場ですぐにキャッシュカードとプリペイドカードが発行されます。プリペイドカードなので、口座にあるお金をカードにチャージする必要がありますが、アプリをインストールすれば簡単に出来てしまいます。 残高照会や送金などの手続きも、全てスマートフォンのアプリ上で可能です。日本の三菱東京UFJ銀行の口座から送金した際も、提携外の銀行なので送金が完了するかわからないと言われたものの、たったの2日で送金が完了しました。 そして、私が一番この銀行で感動したのは、盗難に遭った時の対応でした。 ある日、カフェに着いてリュックを見ると、チャックが開いていて財布がなくなっていました。これまで何度も海外滞在してきて一度も盗難に遭ったことはなかったのに、この安全なリスボンで財布をすられパニック状態に(笑)。もちろん財布の中には、現金だけでなくカード類全てが入っていました。 とりあえずカードの利用を停止しなければと思い、銀行に行き事情を話すとすぐに利用停止の手続きをしてくれました。そのあと警察署で盗難届を発行してもらい、それを銀行に持って行くと、再発行手数料0円ですぐに新しいキャッシュカードとプリペイドカードを再発行してもらえました。 ポルトガルで暮らしていて、こんなにもスピーディーに手続きを進めてくれるのは、この銀行だけです(笑)。ポルトガルで銀行口座を開設するならActivo Bank、オススメです!

おわりに

以上が、ポルトガルに着いてからやらなければいけない4点です。今、こうしてまとめてしまうと何も大変ではなかったようにも感じますが、やはりこの過程で何度も壁にぶち当たり、なぜポルトガルを選んでしまったのだろうかとも考えました(笑)。 しかし全てが終わった時の達成感は、例えようもない程、素晴らしいものでした。ポルトガルでのワーホリは、まだまだシステムが整っていません。もちろんエージェントもなければ、大使館ですら手続きの方法を把握しておらず、何も助けてくれません。全て自力で模索しなければいけない状況です。 それでもここで暮らすポルトガル好きの皆さん!一緒に頑張りましょう(笑)! ≫曖昧すぎる!ポルトガルのワーキングホリデービザ申請

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