美の国、フランスは世界に知られる文化大国です。アートやファッション、映画、音楽などの芸術のほかに、料理や文学、哲学など、様々な文化の分野で世界を牽引してきました。
フランスの言語はフランス語ですが、学校では英語教育も行われているので、若い世代をはじめ、多くの人々が実際には英語も流暢に話します。
フランスの人々は自国の文化や言語をとても大切にし、外国人でも同じようにフランスの文化や言語を尊重する人であれば、歓迎します。
フランス語が流暢に話せない場合でも、フランス語で挨拶やお礼が言えるようにしておくといいでしょう。
フランスは教育においても世界的に認められている高水準であり、留学生の数はアメリカ、イギリスに次いで世界3番目です。
高等教育機関でのコースには英語で受けられるコースもあります。
フランスは世界で4番目に世界遺産登録数が多く、歴史的な建造物が残る街並みが魅力的です。地方によって異なる雰囲気が味わえるので、フランス留学の際にはフランス国内での旅行もおすすめです。
フランス留学で人気のある都市をご紹介します。
都市によって特徴はさまざま。あなたにぴったりの都市を探してみてね!
花の都、パリはフランスの首都であり、ヨーロッパではロンドンに次ぐ世界都市です。
首都圏にはフランス全土の2%ほどの面積にフランスの総人口の19%が生活しているといわれています。パリジェンヌ・パリジャンや彼らのライフスタイルは世界中の多くの人々の憧れです。
芸術の都としても知られるように芸術の様々な分野において、世界的な中心地としても知られています。美術館や歴史的な建築物、音楽や演劇、バレエなどが楽しめる劇場やホールなどが多く集まっているので、アートな雰囲気が街全体に漂っています。
フランス第二の都市、リヨン。面積はパリの半分ほど、人口はパリの5分の1くらいと、程よい大きさの都市です。治安もパリよりもよく、人々は優しいと留学生に人気もあります。
市内の南西部にはリヨン歴史地区と呼ばれる世界文化遺産に登録されている歴史的な街並みが広がります。
リヨンにはソーヌ川とローヌ川と呼ばれる2つの川が街を流れています。ソーヌ川に沿って2㎞以上も続くマルシェやフレンチレストランの名店が立ち並ぶ街道から、リヨンは美食の街としても名高いです。
フランス最古の街、マルセイユは地中海に面した活気あふれる港町です。アフリカ大陸からのフランスへの入り口として知られており、アラブ系やアフリカ系の移民が多いです。貧困層が多いので、治安の面では注意が必要です。
モンテ・クリスト伯で知られる牢獄シャトー・ディフのあるイフ島は地元の人にも人気のスポットで、旧マルセイユ港から遊覧船に乗って20分ほどで行くことができます。
フランス料理で知られるブイヤベースが名物と知られているので、マルセイユ留学の際にはぜひお試しあれ。
紺碧海岸とも呼ばれるコート・ダジュールの最も知られた保養地ニースは、フランス南部の都市です。
フランスでも最も太陽に恵まれた街と言われるほどに晴れる日が多く、夏の日照時間が長いことで知られる温暖な気候の土地です。もともとイタリア領だったことやイタリアとの国境に近いことから、ニースではフランスとイタリアの文化が融合しています。
旧市街では地元の人々の陽気な生活を肌で感じることができます。美術館が多く、芸術の街としても知られるのでアート好きな人にもおすすめ。
旅行でも人気のトゥール。古城巡りが楽しめ、中世の歴史を感じながら、現地で生活したい方にお勧め。
学生街としても知られ、他の都市と比べると比較的物価も安いので、留学生にとっては生活しやすい環境です。
フランス語の発音が綺麗なこともあり、美しい発音を身に付けたい、という方にも人気。
またトゥールは、パリやリヨン、ボルドー、ナントの真ん中あたりに位置しているので、休日にはそれぞれのエリアに小旅行してみては?
ロワール地方最大の都市「ナント」。
有名な作家や映画監督を輩出するアートの街でもあります。音楽のフェスティバルや映画祭など、さまざまなアートイベントが開催されるので、アートに興味がある方にお勧め。休日や放課後は、美術館巡りを満喫できます。
住みやすい街として人気で、家賃もパリの半分程度と物価も比較的安めです。マカロンの発祥地でもあるので、本場のマカロンを楽しんでみては?
ヨーロッパ最大の宮殿「教皇庁宮殿(Palais des Papes)」があることでも知られるアヴィニョン。
夏には演劇などのアートフェスティバルが開催され、世界から多くの観客が集まります。バレエやミュージカルなどにも興味がある方にお勧め。観光地でもあるため、パリほどではありませんが、他の地方都市と比べると多少物価は高め。地中海に近い都市なので、新鮮な魚介なども楽しめます。
ロワール地方にある、中世の雰囲気が残るブルージュ。地方都市なので、物価が高くないのも嬉しいポイント。
歴史を感じる街並みや、自然溢れる公園などで、放課後のんびり過ごしてみては?ブルージュではワインの品評会も開かれるのでワインも楽しみたいですね。
シャモニーは、冬季オリンピックが開かれたこともあるスキーが楽しめるリゾート地。
エギーユ・デュ・ミディ展望台はロープウェイでも行け、モンブランなどの山々の景色を360°楽しめます。
街は小さいですが、観光地ということもあり、物価は高め。語学学校のプログラムでも、語学とスポーツが楽しめるものがあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ボルドーといえば、やっぱりワイン!ワインについて学びたい方、本場でワインが飲みたい方、ワイナリー巡りをしたい方など、フランスワインを満喫するなら、やっぱりボルドー。
パリよりずっと物価が安いので、気軽にフランス料理のディナーを楽しめるお店もあります。フランス語を学びながら、ワインを楽しみたい方には一番お勧めの都市ですよ。
また街の歴史地区が世界遺産に登録されていて、大聖堂や寺院も多くあるので、アート留学にも人気です。
あなたは留学でなにをしたいですか?
「留学の目的」は、留学へのファーストステップ。これが決まらないとなにもはじまりません。
人気の留学目的と、編集部に届いた、具体的なみんなの声をご紹介します。
これを参考に、あなたの「したいこと」、見つけてくださいね!
ワインの勉強のほかにも、フランスのおもてなしの方法を学ぶ。
お稽古留学
パリジェンヌのシンプルでおしゃれな生活を体験してみたい。
ホームステイ
美術館巡り
語学留学
おしゃれをして、パリのカフェでゆっくり時間を過ごしてみたい。
語学留学
身に付けたフランス語が現地で通じるか試してみたい。
語学留学
パティシエの修行。食べ歩き。いつか日本で、自分のお店を開きたい。
専門留学
フランスのカフェで働いてみたい。
ワーキングホリデー
フランス語は、フランス以外にもフランス領だったアフリカ諸国やカナダのケベック州などでも話されている言語です。また、国連公用語としても広く使われているなど、国際社会でも頻繁に利用される言語のひとつです。
フランスには語学学校がフランス国内の様々な都市にあるので、自分の行ってみたい都市に合わせて留学することができます。アクティビティも充実していて、専門学校に通いながら語学学校に通うこともできるので、フランス語習得だけでは終わらない留学をすることができます。
フランスでのホームステイではフランスの文化やスタイルを知るための一番の近道です。フランスでは裕福な家庭でも質素な生活をする人が多く、住宅の設備も日本ほど整っておらず簡素な場合が多いです。ホストファミリーとしっかり話し合って、生活習慣の違いや家庭でのルールを確認するようにしましょう。
ホストファミリーがフラワーアレンジメントやお料理の先生、語学学校の先生など、ホームステイ先でプライベートレッスンを受けることができるホームステイもあります。もちろん、語学学校や専門学校に通う際の滞在方法としてもおすすめです。
フランスと日本のワーキングホリデー制度は1999年に始まりました。現在、フランスのワーホリビザ発給制限数は日本からは年間1500と比較的多いので、ビザは取得しやすくなっています。
ワーホリビザで滞在できる期間は1年間ですが、就学や就労に関する制限はありません。就労する場合には、フランス語能力が必要になるので、事前にしっかり勉強したり、現地で語学学校に通ったりして語学習得に努めましょう。
フランスの生活を体験してみたいひとや、アートや料理に興味がある人におすすめです。
フランスでの義務教育は初等教育と中等教育前期にあたる6~16歳までで、日本の高校にあたる中等教育後期からは将来の進路によって普通の高校に通ったり、職業高校や工業高校に通ったりなど、様々になります。
フランスの大学に進学するには大学受験資格であるバカロレアを取得する必要があります。日本の高校を卒業してからフランスの大学進学を目指す場合、バカロレアの受験は免除されますが、学校によっては日本の高校卒業以上の高いレベルを求められるようです。
留学生も少なくなく、英語で行われるコースもありますが、フランス語能力も必須です。
フランスといえば、アートの本場。芸術を志す人の多くが一度はフランスに憧れたことがあるのではないでしょうか。
フランスで美術を学べる学校には、主に文科省の美術学校、教育省の大学、私立の専門学校があります。高い語学力が求められるので、語学学校に留学してから、進学することも珍しくありません。国立の美術学校は特に人気があるので、PREPAと呼ばれる美術専門の進学準備学校に通って、勉強してから受験するケースが多いです。
美食の国フランスには、料理人、パティシエ、ソムリエなど、アマチュア・プロを問わずに世界中から食を愛する人々の留学先として知られています。アマチュアからプロを目指すコースから、すでにプロとして働いている人のスキルアップコースまでコースの内容は様々です。コースによってはコース終了後に現地のレストランやパティスリーでの研修ができることもあります。
コースの期間も数日から長期までと幅広いので、満足が行くまでみっちり技術を身につけることができます。
フラワーアレンジメントはヨーロッパ発祥といわれ、ヨーロッパにはフラワーアレンジメントの盛んな国が多くありますが、フランスもその一つです。
本場のフラワーアレンジメントを理解するにはその土地の言葉を理解する必要があるので、フランス語能力が必須です。まずはフランス語をしっかりと身に着けるために語学学校から始め、ある程度できるようになってからフローリスト研修に入るようにしましょう。
専門学校には様々なプログラムがあり、初心者から上級者まで自分のレベルや目標に合わせて受講することが可能です。
芸術の国、フランスはドビュッシーやサティ、ラヴェルにサン=サーンスなど数々の音楽家を生み出してきました。フランスでは国や地方行政による音楽学校のほか、私立の音楽学校があります。
フランスでの音楽留学はプロを目指す人向けです。音楽学校に通うに専門分野の高い技術レベルと授業を受けるのに必要なフランス語能力が求められます。留学中には、多くの人はヨーロッパ各地のコンクールに参加して成績を残すことに努めて、将来につなげます。
アロマセラピーはフランス発祥と言われています。フランス式アロマテラピーはメディカルアロマテラピーとも呼ばれ、医療の一部であり、アロマは薬品として扱われています。フランスで他人にアロマテラピーを行えるのは医者や薬剤師だけですが、多くの人々が自宅で自分や家族にメディカルアロマを利用しています。
フランスには多くのメディカルアロマを学べるプログラムが開講されていて、専門学校もあります。アロマをフランスで学ぶには、受講するための資格など必要ない場合がほとんどですが、学んだことをしっかりと身に着けるためにはフランス語能力が必須なので、まずは語学からしっかり身に着けるようにしましょう。
フランスでのインターンシップはスタージュと呼ばれ、現地の学生も積極的にインターンシップに参加しています。
特に日本人に人気のインターンシップは、パティシエやフランス料理のシェフ。本場のフランスで知識や技術を磨きたい方が多く参加しています。
もちろん企業でのインターンシップもありますので、大学生でもチャレンジできますよ。
具体的なプログラム例をご紹介します。ステキな留学選びの参考にしてくださいね!
都市 | ボルドー |
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目的 | 語学+ワイン |
期間 | 1週間 |
価格 | 276,000円~ |
期間限定で開催される語学とワインのコース。午前中に語学を学び、午後にテイスティングやシャトー見学などを行います。費用にはホームステイも含まれます。
都市 | ニース |
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目的 | 教師宅ホームステイ |
期間 | 1週間 |
価格 | 326,000円~ |
ニースにある教師宅で体験するホームステイ。週20レッスンと食費も含まれます。
都市 | パリ |
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目的 | 語学留学 |
期間 | 4週間 |
価格 | 146,000円~ |
日本人が少なくアットホームな雰囲気。設備も整っていて、コースの種類も豊富です。