ベルリンの壁で知られたドイツは、ヨーロッパのほぼ中央に位置する国です。ドイツで話されているドイツ語は、ヨーロッパの9つの国と地域で公用語として話されているほかに、多くの人が学ぶ外国語として親しまれています。
ドイツは文化の豊かな国としても有名です。文学ではゲーテやミヒャエル・エンデやヘルマン・ヘッセなど日本でもよく知られた作家を生み出し、音楽ではベートーベンやバッハをはじめ、多くの有名な作曲家を輩出しています。
ドイツはスポーツが盛んで、特にサッカーの人気が高いです。日本からも多くのサッカー選手がドイツのサッカーリーグ、ブンデスリーガでプレイしています。
環境保護先進国ともいわれるドイツでは、リサイクルはもちろん、量り売りなど包装物を削減するための様々な取り組みが行われています。
食生活でも環境にフレンドリーなベジタリアンやヴィ―ガンを取り入れている人々は少なくありません。
ドイツは他にも若者政策や政治教育の先進国と言われ、幼い頃から地域の街づくりに参加することや、学生の政治運動の盛んなことでも知られます。
大学教育の無償化が始まったドイツは、語学留学以外にも大学・大学院留学などにおすすめです。
ドイツ留学で人気のある都市をご紹介します。
都市によって特徴はさまざま。あなたにぴったりの都市を探してみてね!
ヨーロッパ最大の日本人街があるといわれるデュッセルドルフは、ドイツ西部に位置する都市です。住みやすい都市としても知られていますが、また、日本企業を含め多くの企業の集まる経済の中心地として、多くの画家や写真家を輩出する芸術の中心地としても知られています。
日本総領事館があり、総領事館近辺は日本人が多く生活していますが、実際には日本人の割合は1%に満たないほどです。日本人在住者が多いので初めての留学でも安心です。
フランクフルトは正式名称をフランクフルト・アム・マインといいます。ヨーロッパ経済の中心といわれ、欧州中央銀行の所在地でもあります。高層ビルの立ち並ぶ様相からマンハッタンをもじったマインハッタンという呼ばれ方をすることも。
文豪ゲーテの出身地としても知られています。
観光客や在住者の中にも外国人が多く、多国籍な雰囲気のフランクフルトは外国人でも暮らしやすく留学にもおすすめです。
世界遺産にも登録されている大聖堂で有名なケルンは、古代ローマ帝国時代から続く歴史ある都市です。
古くから交通・物流の要所として発展してきたケルンは様々な文化を持つ人々が行き来してきたこともあり、異文化に寛容で、今でも多国籍の人々が暮らしています。LGBTQフレンドリーの街とも知られ、マイノリティにとって生活しやすい都市といわれています。
語学学校も多くあり、ドイツ語留学にはもちろん、名門ケルン大学への留学もおすすめです。
自由都市ハンブルクはドイツ第二の都市として知られています。中世からドイツ一の港町として栄えてきた歴史があり、今でも貿易の要所として有名で『北のヴェネチア』とも呼ばれています。今も現役で使われている“運河沿いの倉庫街”は世界遺産に登録されています。
他にもハンブルクはビートルズ誕生の地や歓楽街レーパーバーンなどの観光地も豊富です。
ハンブルク大学には日本学部があり、日本に興味をもった外国人と触れ合うチャンスも得やすく、留学にもおすすめです。
バイエルン王国の首都として古くから栄えてきたミュンヘンは、今では南ドイツ最大の都市です。
科学や研究の最先端を行くことでも知られ、多くの高等教育機関が集まり、100年以上前から人々が研究に精を出してきた場所でもあります。
ヨーロッパの文化的な中心地としての役割も古くから担ってきた歴史があり、多くの有名な音楽家たちを輩出してきました。
ミュンヘンはドイツの他の都市に比べて治安が良いことや、ドイツで第三の人口を誇る都市でありながらロマや旅人たちにフレンドリーなことから『100万人の村』とも呼ばれています。
ドイツの首都ベルリンは、1961年から1989年に西ベルリンを囲んだ壁が崩壊するまで東西ドイツに分断された都市でした。1990年に東西ドイツが統一されてからは再びドイツの首都として栄えてきました。
ベルリンは芸術活動の盛んな都市として知られ、世界最高のオーケストラと称されるベルリン・フィルの本拠地や、50を超える劇場、153もの美術館があります。
現在ではベルリンの人口の約3割が移民背景を持つとされる多国籍都市です。外国人の学生向けのインターナショナルスクールや語学学校も充実しています。
あなたは留学でなにをしたいですか?
「留学の目的」は、留学へのファーストステップ。これが決まらないとなにもはじまりません。
人気の留学目的と、編集部に届いた、具体的なみんなの声をご紹介します。
これを参考に、あなたの「したいこと」、見つけてくださいね!
ドイツといえば、ビール。本場のビールを飲みたい。
語学留学
パン作りに挑戦したい。
お稽古留学
現地で通じる語学力を身に付ける!
語学留学
たくさんクラシックのコンサートに行きたい。学校で本格的にピアノのレッスンを受けたい。
専門留学
フラワーアレンジメントを学ぶ。
お稽古留学
休日にはヨーロッパを巡ってみたい。
語学留学
日本の大学でドイツ文学を学んだので、実際にドイツを巡って、ドイツ文学の世界に浸りたい。
語学留学
ドイツ語は9つの国と地域で公用語として話されているほか、ヨーロッパの多く地域で第二、第三言語として話されています。そのため、ヨーロッパ社会における重要な言語の一つとして話されてきました。
ドイツには移民が多いので、働いたり、進学したりするためにドイツ語を学ぼうとする学生は多く、ドイツには多くの語学学校があります。ドイツの語学学校は私立のものや学校付属のものや市民学校のものなど様々です。音楽やサッカーなどのアクティビティと組み合わせたコースもあります。
ドイツ留学の際の滞在方法をホームステイにすれば、どっぷりとドイツ語に浸れることはもちろん、現地の人々の文化や生活習慣を体験することができます。
ただ、一般家庭にホームステイする場合にはある程度ドイツ語が話せるようになってからがおすすめです。
ドイツ語講師の家庭にステイするティーチャーズホームステイはマンツーマンのレッスンなのでペースやレベルなど、柔軟に対応してもらうことができるので、短期間で効果的にドイツ語を学びたい人におすすめです。
ドイツへのワーキングホリデーは、英語圏以外の協定国の中で人気が高いです。ワーキングホリデービザは就学・就労に関する制限がなく、申請も渡航前だけでなく現地または海外のドイツ公館で行うことができる自由度の高いビザです。ワーキングホリデービザを利用して専門学校や語学学校に留学して、その後学生ビザに移行することもできます。
ドイツ語がある程度話せるか、即戦力になるような技術が身に付いていないとドイツでの就労は難しいです。
ドイツへのワーホリは最長1年ですが、ドイツに魅せられてビザを切り替えて、ドイツ滞在を延長する人が多くいます。
ドイツの教育は世界的に高い評価を受けていて、歴代ノーベル賞受賞者の数でもアメリカ、イギリスに次ぐ3位を誇っています。ドイツでは教育費の無償化が進んでいるので、もちろん諸費用や生活費はかかりますが、アメリカやイギリスに留学するよりも学費を大幅に抑えることができます。
国際学科など英語で授業の受けることができる学部は多くの大学にあります。
ドイツは連邦制のため、大学や大学院への入学資格は州によって異なる基準が存在し、大学によってさらに様々な条件があることがあるので、事前によく確認しましょう。
ハイデベルク大学は、14世紀に創立されたドイツの名門大学です。多くの著名な人文科学者が教鞭をとった歴史があり、自然科学においても多くのノーベル賞受賞者を輩出してきました。
日本からは19世紀中頃からハイデルベルク大学へ留学生の派遣が行われてきた歴史があり、今でも学術協力が続いています。学部から博士課程まで全学生数は約3万人ですが、そのうち約17%が外国からの留学生です。
ハイデルブルク大学では短期の語学プログラムも充実しています。ハイデルブルクの街は専門大学や研究機関が集まるアカデミックな街であると同時に、劇場が多く、映画祭や音楽祭の開催される文化的な街で、留学にぴったりです。
ミュンヘン大学は15世紀に創立された、ドイツの歴史ある名門大学の一つです。特に人文科学、社会科学、生命科学、物理化学、歯学部において、世界的にも高い評価を受けています。
第二次世界大戦時にはミュンヘン大学の学生による反ナチス運動が行われていたこともあり、学問に対する自由を追求してきたリベラルな学校です。
海外の提携校が多く、海外からの留学生が多いことでも知られています。英語で授業が行われるコースもありますが、進学にはドイツ語能力は必須です。
夏の語学プログラムもおすすめです。
ドイツはかつて日本の医学を牽引してきた存在であり、今でも医学先進国です。医学部に進みたいけれど、留学もしたいと思っている人は、ドイツでの医学進学を考えてみては?
ドイツで医学進学するには、専門用語を含めて高いドイツ語能力が求められ、実際に医師になるまで、大学での6年間と研修期間を合わせて平均12年間ほどかかりますが、費用は日本国内で医学部進学するよりも抑える事が出来ます。
入学資格の基準は州や大学によって様々なので事前にしっかり確認するようにしましょう。
日本とはひと味違う海外のアートを学ぶならドイツ留学がおすすめ。ドイツでは美術以外にも音楽やお芝居、文学など他の芸術の分野も盛んなので、様々な刺激の中で創作活動が可能です。
ギャラリーが多いので展示会を開いたり、実際に自分の作品を販売したりするチャンスも。
ドイツの芸術教育では、アートは作るだけではなく、作るまでのプロセスやコンセプトも重要視されます。海外でアーティストとして活躍するのに求められるプレゼンテーション能力なども身に付くので、海外でもアーティストとして活動していきたい人はぜひチャレンジしてみては。
ベートーヴェン、バッハ、ブラームス、シューベルト、シューマンなどなど、多くの優れた音楽家たちを輩出してきた国、ドイツは音楽留学にもおすすめです。国民全体のクラシック音楽に対する関心度が高く、音楽への理解が深いので、音楽を学ぶ環境として最適です。
もちろん、ベルリン・フィルをはじめ世界的に評価の高いオーケストラやオペラの公演は毎日のように行われているうえに、コンサートのチケットもリーズナブルなので気軽に聴きに行くことができ、自分の演奏の刺激になります。
日本よりも演奏会を開いたり、オーケストラに参加したりするチャンスが多いことも魅力です。
家族と過ごす時間をなによりも大切にするドイツでは、住まいの文化がとても大切にされてきました。そのため、家庭を心地よくするための家具造りが発展し、今でも伝統的な家具づくりで知られます。
ドイツでは外国人の研修を受け入れている家具職人のアトリエがあり、体験レベルの短期から職人を目指す長期までプログラムが充実しています。
マイスターによるプログラムもあるので、現在職人としてすでに活躍中の人のスキルアップにも最適です。
世界一ともいわれるドイツのフラワーデザインは、マイスター制度による高い職業訓練制度に裏打ちされています。
ドイツへのフラワーアレンジメント留学では、優秀なマイスターから指導を受ける事ができます。自分のレベルに合わせて理論や造形などお花に関する様々なことを幅広く学びます。
短期のレッスンから長期のゲゼレやマイスターなど資格取得を目指したものまでコースは多様。現地のお花屋さんで研修することもあります。
技術をしっかり身につけるためにも語学力は必須となってくるので、まずは語学研修と組み合わせたコースから始めることもおすすめです。
ドイツのパンの種類の数は世界一と言われるほど、ドイツではパンに様々な種類があり、パンの長い歴史と文化が培われてきました。ドイツの人々の生活と密接な関係にあるパン文化は、今でも伝統的な老舗のベーカリーの職人達によって守られています。
ベーカリーの中には海外からの研修生を受け入れたり、パン作りのコースを行ったりしているお店も少なくありません。
短期のパン作りレッスンは初心者でも気軽に参加することができるので、語学留学や旅行と組み合わせてもおすすめです。
日本人選手も活躍するブンデスリーガが大人気の国、ドイツはサッカーの熱い国です。
ドイツへのサッカー留学プログラムは、スキルアップを目指すコースや指導者を目指すコースまで多様。レベルに合わせた指導を受ける事で、スキルアップに繋がります。
現地チームの練習に参加することもでき、将来海外でプレーすることを目指している人にもおすすめです。
チームメイトと意思疎通していく上で欠かせない語学レッスンと組み合わせたコースも充実しています。
チャイルドケアの経験があり、日常会話に不自由しない程度のドイツ語の語学力があるのなら、オーペアとしてのドイツでの長期滞在が可能です。
ドイツでのオーペアはホームステイをしながらホストファミリーの子供の世話をしたり、家事を手伝ったりする代わりに、ホームステイにかかる費用が免除してもらえます。ファミリーによっては語学学校に行くための費用を補助してくれることも。
子供の世話をしていくなかで自然にドイツ語のスキルもアップしていきます。
具体的なプログラム例をご紹介します。ステキな留学選びの参考にしてくださいね!
都市 | フランクフルト |
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目的 | 語学留学 |
期間 | 4週間 |
価格 | 82,000円~ |
会話力アップに定評のあるコース。ドイツで生活しながら、しっかりした発音を身に付けたい方にもお勧めです。
都市 | ハイデルベルク |
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目的 | 語学留学(ビジネス ドイツ語) |
期間 | 1週間 |
価格 | 25,000円~ |
仕事だからこそ、恥ずかしくないレベルのドイツ語を身に付けたい、という方にお勧め。週10レッスンなので、他のコースと組み合わせもできます。
都市 | ミュンヘン |
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目的 | 語学留学 |
期間 | 1週間 |
価格 | 36,000円~ |
週24のグループレッスンと週6の学習スタジオで学ぶコース。筆記のみではなく、会話力もチェックした上でクラス分けがあるので、会話に自信がない方でも安心です。