子供時代の短期留学でも、その後の語学力向上に寄与する?
留学をする時期は、いろいろ考えられます。小学、中学、高校、大学、大学院、社会人、シニアなどなど。一方で、語学学習には、幼少期のほうが良いとも言われています。今回は、小中高生の留学について考えてみたいと思います。
私はイギリスに住んでいた時に、日本からの短期語学留学ツアーのグループリーダーをしていました。夏休み、冬休み、春休みに開催される子供向けの語学短期研修ツアーで、イギリス側でのサポートをしていました。
その時の子供たちが、今は大学生になっており、彼らのその後の紹介を通じて、子供時代の短期留学の影響をみてみましょう。
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子供向けの短期語学研修ツアー
小中高生が対象で、夏休みなどの学校の長期休みを利用した2週間程度の短期留学になります。各休みごとに多少異なる形の語学留学でしたので、その内容もお伝えしながら、授業のこと、授業以外のエクスカーションなどをご紹介します。夏は全寮制サマースクールの語学留学、冬と春はホームステイをしながら語学学校留学です。冬春は同じタイプでした。夏休み短期語学留学-全寮制サマースクール
開催されるプログラムによって内容は異なりますが、私が対応したものは「ハリーポッターのような寮生活を送ってみませんか?」というようなうたい文句のコースでした。 数百人の生徒が各国からやってきており、授業はレベル別に分かれ、他の国の子達と一緒に受けます。全寮制のコースの場合、食事も学食でとりずっと学校内で過ごすことになります。外出は週末だけになります。平日の1日は、ざっと下記の感じです。- 朝食(学内食堂)
- 授業
- 昼食(学内食堂)
- 授業、アクティビティ
- フリータイム
- 夕食(学内食堂)
- イベント
冬休みホームステイ語学留学
冬休みのコンセプトは「イギリスの家族と過ごすクリスマス」というようなものでした。クリスマスは学校自体は休みなので、特別に日本人生徒用にクラスを作っています。人数にもよりますが2クラス程度あり、クラスメートは一緒に日本から来た日本人です。 1日は下記の流れで、イギリス人家族の家にホームステイをしながら、語学学校に通います。 ・朝食(ホームステイ先) ・授業 ・昼食(お弁当) ・エクスカーション ・夕食(ホームステイ先) ・フリータイム 朝ごはんはホームステイ先で、お昼は弁当を持たせてくれます。 授業は午前中だけで、午後には週に2,3回のエクスカーションがあります。近くの美術館、博物館、動物園、水族館、街中などにお出かけします。週末には、他の都市に遠出もします。 夜は家に帰り、イギリス人家族と一緒に夕食を取ります。ホームステイ先が学校から遠い子もいるので、冬だと直ぐ暗くなるので迷子になる子もいました。 ホームステイでは基本ダブルルームなので、他の日本人の子と一緒になるケースが多いです。部屋でも英語環境というわけではありませんが、逆に二人で心強いという面があります。 クリスマスシーズンで、ホストファミリーと過ごす時間を多く取るようにしているコースでした。高校生の男子とかですと、もっと外に出たいというような要望もありました。 時期的に、学校内で日本人だけになってしまうという点はありますが、この時期ならではの海外のクリスマスの雰囲気が味わえます。春休みホームステイ語学留学
春休みを利用してホームステイをしながら、語学学校に通うコースです。一日のスケジュールは、上述の冬休みとだいたい同じです。授業は、他の外国人の生徒と一緒に受けます。海外と日本で学校の休みが異なりますので、渡航期間によって他の外国人の生徒がいない週があったりはします。短期語学留学に参加した中高生のその後
中高生の短期語学留学ですが、その期間で実際に英語力が伸びるかというと、そこまでは変わらないというのが本当のところです。ですが、この2週間の経験で、将来的向けて英語を勉強しよう、英語が話せるようになりたい、こんどは長期で留学がしたいという子供たちがたくさんいました。 30人ていどの中高生と関わったのですが、彼らのその後を少しご紹介したいと思います。 ・大学進学後すぐに休学し、フランスの大学付属の語学学校に1年間語学留学。大学3年時には、スイスに交換留学生として1年間留学。 ・高校卒業後、日本の大学を受験するも、イギリスの大学に行きたいと、イギリスのファンデーションコースに入学し、現在イギリスの大学に正規留学中。 ・大学進学後、大学3年でドイツに交換留学で1学期間留学。 ・高校卒業後、イギリスの音楽専門学校に行きたと、まずは英語の勉強をしに比較的費用の安いフィリッピンに語学学校留学。その後、フィリッピンで音楽活動を展開中。 ・大学3年生で1年間休学。バックパッカーの旅をしながら、カナダやフィジーなどの語学学校にも通学。 ・大学に進学し、3年生のときにハワイに1年間交換留学生として留学。 ・大学に進学し、1年間オーストラリアに交換留学生として留学。 などなど。まとめ
私が面倒を見た小中高生は約30人くらいですが、その後進学し、更に留学した人の割合が高い結果になりました。 中高生の短期語学留学は、その時点での語学のレベルの向上と言うよりは、その先の語学学習のモチベーションや、長期留学への目標に繋がりやすい言えます。子供時代に短期でも語学留学をすることは、その後の英語能力の向上に寄与すると考えられます。 子供向けの短期留学のツアーやプログラムは、いろいろなテーマや切り口で開催されていますので、次の長期休みに向けて参加を検討してみてはいかがでしょうか。サマースクール&イギリス留学 関連記事
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