【元交換留学生が解説】韓国留学中の受講スケジュールや授業の様子
近年さらに熱が高まっている、韓国文化。
BTSなどの韓国アイドルや『梨泰院クラス』『愛の不時着』などのドラマは日本でも大人気で、これを機に韓国語を話せるようになりたい!なんて方も多いはず。
韓国語の勉強を目的とした留学をする場合、語学学校に通う方法と交換留学で大学に通う方法の2つが挙げられます。
今回は韓国の南西部に位置する光州の全南大学校に交換留学生として在籍していた筆者が、実際の受講スケジュールや授業の様子などについてご紹介します。
受講スケジュール
私は全南大学校の英語学科に所属しており、韓国語および英語の授業を受講していました。
- Korean Reading & Writing
- Korean Listening & Speaking
- Reading & Discussion in English
- English for Global Communication
これだけ?と感じるかもしれませんが韓国の大学はひとつの授業が週に2~3回行われるため、私のような交換留学生は3~5種類の授業を受講するのが一般的なようでした。
大学は3月始まりの2学期制で、学生は学期が始まる前にパソコンで履修登録を行います。
私は留学開始前に日本に郵送してもらった資料を基に履修希望の授業を選択し、それを全南大学校に伝えることで履修登録を行いました。
同じ大学に留学経験のある先輩や資料に記載されている説明文を読んでなんとか授業を決めましたが、当時はどんな授業内容なのか(授業の難易度や課題の量など)全く想像がつきませんでした。
そのため留学を楽しみにしている反面、少し不安を感じていたのを覚えています。
【 おすすめ記事 】
授業の様子
授業の様子は、日本の大学と非常に似ていると感じました。
先生が教壇に立ち、学生を指名し回答を促すことで授業を進めていくのが基本のスタイルです。
またディスカッションのクラスでは学生同士でチームを組んで話し合いを行いましたが、これも日本ではよくみられる方法だと思います。
また私は大学に併設されている語学堂には通っていませんでしたが、授業の空き時間に行っている学生も多く見受けられました。
全南大学校の語学堂は、1学期130万ウォンから通学可能だそうです。
授業内容
「Korean Reading & Writing」「Korean Listening & Speaking」は留学生向けの初級韓国語の授業だったため、ほぼ初心者の私でも理解しやすい授業内容でした。
毎授業単語のテストや韓国語での発表がありましたが高レベルなものを求められているという雰囲気は一切なくむしろ和気あいあいとしており、韓国語が話せないことによる劣等感も自然となくなっていきました。
また教科書の説明文は英語で書かれているため、英語で韓国語を学ぶという一石二鳥の勉強も非常に効率的でした。
先生も英語と韓国語の説明を織り交ぜながら喋ってくれるので、日本にいた頃に比べ聴く力が随分養われたと思います。
また「Reading & Discussion in English」は、医学部生を対象とした授業だったため驚きました。
授業内容は先生が用意した題材に対して英語で意見を述べたりプレゼンテーションしたりするものだったのですが、扱う題材が主に医学や倫理などでありこれまで触れてこなかった英単語を多く使用するため履修授業の中で最も授業準備に時間を費やしました。
しかし医学はもともと個人的に関心のある分野だったため、非常に興味を持って取り組むことができ思いがけない幸運だったと感じています。
「English for Global Communication」は様々な学部の生徒が履修しており、英語で話し合いを行う授業でした。
欧米人の先生によるゲーム形式の授業で楽しみながら会話をすることができ、日常会話のレベルはこれによって随分上がったという実感がありました。
また授業を通して韓国人の友人も増え空き時間でも交流するようになったため、総合的に外国語での会話力を上達させるきっかけとなりました。
クラスメイトや先生など
留学生向けに開講されている韓国語の授業は、ポーランド人やスロベニア人、イラン人、ウズベキスタン人、オーストラリア人など非常に国際色豊かなクラスメイトにあふれていました。
全南大学校が光州というソウルから離れた場所に位置していることもあり日本人はクラスに私一人だけだったため、日本語を使う機会を減らすことができ非常に恵まれた環境でした。
留学生という同じ立場なこともあり、打ち解けるまでも非常に早かったのを覚えています。
先生が話している中でも質問が飛び交う光景は、さすが海外といったところでした。
英語の授業でクラスメイトになった韓国人学生も皆フレンドリーで、積極的に話しかけてくれました。
空き時間や授業終わりには一緒にカフェやご飯屋さんへ行き、授業準備をしたりローカルな食事を楽しんだりと有意義な時間を過ごすことができました。
また大学の先生も親切な方たちばかりで、韓国人学生との橋渡しをしてくれたり街で行われるグルメイベントへの参加を勧めてくれたりするなど手厚いサポートを受けることができました。
さらに大学には「トウミ(チューター)制度」というものがあり、自動的に韓国人学生とバディを組むことになります。
私は留学時まで韓国に行ったことがなくドラマなどもあまり見たことがなかったためどのような生活になるのか先行き不安でしたが、初日から一緒に生活必需品の買い物に行ったり後日授業に必要な教材を買い揃えにいったりすることができたので大変助かりました。
【 おすすめ記事 】
韓国留学は高すぎないハードルが魅力
今回は交換留学中の受講スケジュールや授業の様子などについてご紹介しました。
韓国は日本と近いことから似ている文化も多く、学生の様子もまるで日本人のようです。
国民性からか距離が近く面倒見のよい方も多いので、必要以上に心配することなくまずは飛び込んでみることをおすすめします。
韓国での勉強や生活、人との出会いは、きっと忘れられないものになりますよ!