憧れの全寮制学校!名門ボーディングスクールって、どんなところ?
みなさん、ボーディングスクールってご存知ですか?
ボーディングスクールというのは、全寮制学校のことです。
この記事では、「ボーディングスクール??初めて聞いた!」という方にも分かるように、ボーディングスクールについて説明いたします♪
ボーディングスクールとは
ボーディングスクール(Boarding School)とは、寮制の学校のことです。Boardingは、下宿を意味しています。
ボーディングスクールでは、教師も一緒に生活していたり、学校の中に寮があったりします。生徒が教師に見守られつつ、成長することができるのです。
映画『ハリーポッター』をご覧になったことがある方は、想像しやすいかもしれませんね!
ボーディングスクールの種類
ESLのあるボーディングスクール
ESLとはEnglish as a Second Language(第二言語としての英語)の略です。
つまり英語がネイティブではない人たちに向けて、英語を学ぶクラスがあるボーディングスクールのことです。例えば文法のクラスや、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングのクラスがあります。
英語を使いこなせることが入学条件となっていて、英語を学ぶクラスの無いボーディングスクールもありますので、ご注意ください。
ジュニアボーディングスクール
アメリカなどでは小学校~高校の学年を1年生~12年生と表現します。8年生・9年生までの学生が所属している学校をジュニアボーディングスクールと呼びます。
ちなみに9年生~12年生の学生が所属している学校はハイスクールと呼びます。有名なハイスクールに入学するためには、ジュニアボーディングスクールで英語力を養うと効果的です。
プレップスクール
アメリカにある、大学進学のための準備を目的とした高校のことです。大学レベルの授業を行っているところもあります。(イギリスでは、パブリックスクール進学のための準備を目的とした学校をプレップスクールと呼び、8~13歳の子供を対象にしています。)
アート系ボーディングスクール
芸術に関する授業が充実しているボーディングスクールです。美術や音楽はもちろん、演劇、ダンス、物語創作を学ぶこともできます。出願の際にオーディションを受けたり、作品集を提出したりしなければならない場合もあります。
スポーツ系ボーディングスクール
プロスポーツ選手を目指したければ、スポーツ系のボーディングスクールを選ぶと良いでしょう。規則正しい寮生活を通し、本格的な練習を積むことができます。同じようにプロを目指す生徒が世界中から集まってきて、良い刺激を受けられます。
ミリタリーボーディングスクール
退役軍人によって創設されたボーディングスクールのことです。カリキュラムや進路は通常のボーディングスクールと変わりません。しかし、生活における規則や先輩・後輩の上下関係が厳しいと言われています。
スモールボーディングスクール
生徒が少人数のボーディングスクールのことです。総学生数は150~200名以下となっています。学生と教師のつながりが強く、面倒見が良いです。英語力が低い、不登校などの問題を抱えていても丁寧に対応してくれます。
男子校/女子校
共学ではなく、男子だけ/女子だけの学校です。性別に応じた教育が行われています。男子校はスポーツ、女子校は芸術に力を入れている学校が多いです。学校がパーティーやイベントを催すため、異性との交流もなされます。
国際バカロレア(IB、International Baccalaureate)の認定校
国際バカロレア(IB、International Baccalaureate)とは、世界共通の大学入学資格のことです。平成29年5月現在、140以上の国で認められています。認定校では、国際的な視野をもった学生が育成されています。試験を経て、国際バカロレアの資格を得ることができます。
ボーディングスクールで人気の国と特徴
アメリカ
アメリカにはThe Ten Schools(10スクール、テンスクール)をはじめとする、ボーディングスクールが多くあります。
<The Ten Schools>
アメリカで、歴史的にも学術的にも権威のある名門のボーディングスクール10校のこと。有名進学校として知られています。
- Phillips Academy(フィリップス・アカデミー) 1778年創設、マサチューセッツ州
- Phillips Exeter Academy(フィリップス・エクセター・アカデミー) 1781年創設、ニューハンプシャー州エクセター
- Deerfield Academy(ディアフィールド・アカデミー) 1797年創設、マサチューセッツ州
- The Lawrenceville School(ザ・ローレンスビル・スクール) 1810年創設、ニュージャージー州
- The Hill School(ザ・ヒル・スクール) 1851年創設、ペンシルベニア州
- St. Paul's School(セント・ポールズ・スクール) 1856年創設、ニューハンプシャー州コンコード
- The Loomis Chaffee School(ザ・ルーミス・チャフィー・スクール) 1874年創設、コネチカット州
- Choate Rosemary Hall(チョート・ローズマリー・ホール) 1890年創設、コネチカット州
- The Taft School(ザ・タフト・スクール) 1890年創設、アメリカ合衆国コネチカット州
- The Hotchkiss School(ザ・ホチキス・スクール) 1891年創設、アメリカ合衆国コネチカット州
イギリス
イギリスでは、寄宿制の名門パブリックスクールがあります。
イギリスのパブリックスクールは、私立の中等教育機関を指しています。(アメリカでは公立の学校をパブリックスクールと呼びますが)
<有名なパブリックスクール>
- Eton College(イートン校) 1440年創設、ロンドン
- Rugby School(ラグビー校) 1567年創設、ウォリックシャー
- Harrow School(ハーロー校) 1572年創設、ロンドン
スイス
スイスには、世界で最も高額な教育機関の一つとして知られるル・ロゼ学院のような、セレブリティ向けのボーディングスクールが多くあります。
<有名なボーディングスクール>
- Le Rosey(ル・ロゼ学院) 1880年創設、ヴォー州
- Leysin American School(レザンアメリカンスクール) 1960年創設、ヴォー州
ボーディングスクールに通う条件
■例1:EFアカデミー ニューヨーク校
- 年齢:14~19歳。年齢や専門、取りたい資格などに応じてコースを選ぶ。
- 書類:パスポートのコピー、学校成績、学びたいこと
- 入学試験:学習における強みや弱みを把握するためのもの、英語レベルテスト
- 学力:準備コースは中学2年生以上、IGCSEコースは中学2、3年を修了していること、IB DIPLOMA、IB CERTIFICATE、A-LEVELコースは高校1年を修了していること
- 英語力:準備コースは英語力に応じて、IGCSEコースはIELTS 4.5(EF英語レベルテスト41/70)、IB DIPLOMA、IB CERTIFICATE、A-LEVELコースはIELTS 5.5(EF英語レベルテスト52/70)
※英語の能力が十分でない場合、事前に準備コースを受けることで英語力を養うことができます。
■例2:Phillips Academy
- 年齢:中学3年生~高卒生
- 書類:成績証明書、英語での作文のサンプル、短い作文(生徒・親)、推薦状(先生から・英語力・数学・個人についてなど)
- 学力:中学3年生、高校1年生はSSAT、ISEE、高校2年生はSSAT、ISEE、SAT、PSAT、ACT、高校3年生と高卒生はSAT、PSAT、ACTから選んで提出
- 英語力:TOEFL
ボーディングスクールの費用
■例1:EFアカデミー ニューヨーク校
- IGCSE(14~16歳向けコース)学費:年間USD41,850
- 入学金:年間USD395
- 試験:年間USD375
- 医療費:年間USD225
- 活動費:1学期USD315
- 教材費:1学期USD235
■例2:Phillips Academy
- 入学試験代:USD70
- 学費(寮生):年間USD52,100
- その他(概算):USD2,400
期間
■例1:EFアカデミー ニューヨーク校
- IGCSE(14~16歳向けコース):中学3年生、高校1年生
- IB DIPLOMA、A-LEVEL、IB CERTIFICATE(16~19歳向けコース):高校2年生、高校3年生
- 準備コース(上記のコース開始前):2~12か月間
■例2:Phillips Academy
Grade9(中学3年生)からPG(Post Graduate)まで
授業内容、教育方針
■例1:EFアカデミー ニューヨーク校
国際バカロレア認定プログラムや、A-LEVEL(イギリスの大学入試に必要)プログラムがある。アメリカ・イギリスのトップ大学の合格実績を誇る。
国境のない未来に向かって、インターナショナル教育を生徒ひとりひとりに行う。
■例2:Phillips Academy
最難関の進学校。アイビーリーグの各大学に10人以上が進学している。
文系・理系・芸術など、様々な分野の科目が開講されている。大学レベルの勉強ができる。
ボーディングスクールでの生活
■例1:EFアカデミー ニューヨーク校
100エーカーの敷地。マンハッタン中心部まで40分。
様々なアクティビティが用意されている。最新設備と施設がある。
■例2:Phillips Academy
とても学問に熱心な先生が指導してくれる。先生のおかげで、学問に対して関心を持つことができる。
寮生たちは、寮の中で生徒やカウンセラーと強いつながりを作ることができる。
卒業後の進路
アメリカやイギリスの有名大学
例:アメリカのアイビーリーグ(ハーバード大学、イェール大学、コロンビア大学など)
イギリスのオックスブリッジ(オックスフォード大学、ケンブリッジ大学)
イギリスのラッセルグループ(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン、マンチェスター大学など)
ボーディングスクールに通うメリット、デメリット
メリット
- 一日中、英語漬けの環境に身を置くことができる。
- 現地はもちろん、世界中の生徒が通っているので、グローバルな人間になれる。
- 家族と離れて自立した人間になれる。
- 国際的な進学校なので、世界中の優秀な学生と切磋琢磨できる。
- 一生ものの人脈を築ける。
デメリット
- 費用が高い。
- 日本語での勉強がおろそかになる。
- 親と離れて生活をしなくてはならない。
名門ボーディングスクールは学費が高額となるものの、その分、しっかりと教育を受けられます。
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