【体験談】トビタテ!留学JAPANで叶えたイギリス留学

「トビタテ!留学JAPAN」は、文部科学省が主導する官民協働の留学促進キャンペーンで、海外に挑戦する日本の若者を支援する奨学金制度です。

今回は、この制度を活用してイギリスに留学した経験者にインタビューし、トビタテの魅力や留学のリアルをお伝えします。

今回お話を伺った方

楽天勤務 Iさん

大学ではイギリス文学を専攻。大学3年生のとき、「トビタテ!留学JAPAN」を利用しイギリスへ留学。

留学のきっかけと目的

—— いつごろ、どこに留学したんですか?

大学3年生のときに、交換留学制度を利用してイギリスのリーズ大学に10ヶ月間留学しました。期間としては2017年9月から2018年6月までの約1年間です。

——留学先にイギリスを選んだ理由は?

大学では英文学を専攻していて、入学当初から英語圏への留学を考えていました。

イギリスに決めたのは、研究対象が19世紀のイギリス文学だったからです。

なかでもチャールズ・ディケンズの『ハード・タイムズ』を研究対象にしていたので、彼の生まれた国でその文化を肌で感じてみたいという気持ちがありました。

トビタテ!留学JAPANへの出願。奨学金は?留学計画の内容は?

—— トビタテへの応募を考えてから実際に行くまで、どんなスケジュール感でしたか?

トビタテへの出願準備自体は半年ほどかけてやりました。

ただトビタテは、どこに留学するか決まってからでないと出願できないので、先に交換留学先を決めるところから手を付けました。

交換留学をするには英語の資格(IELTS)が必要だったので、大学2年から英語の勉強をして、そこから交換留学先の決定やトビタテの出願準備をし、大学3年の秋から留学に行きました。

—— Iさんは留学資金をどう工面しましたか?

「トビタテ!留学JAPAN」の地域人材枠の奨学金を受けることができました。月16万円の奨学金に加え、準備金20万円が支給され、合計で180万円のサポートがありました。

自己負担額は60万円ほどでしたね。

—— トビタテの選考で工夫したことは?

地域人材枠は「将来地元で活躍してほしい人材」を支援する制度だったので、しっかりその趣旨に沿った留学計画を作りました。過去に何をしてきたのか、留学で何を学びたいのか、そして帰国後どう活かすのかを一貫して説明できるようにしました。

留学計画の作成も面接対策も、大学が支援してくれて、スタッフさんには何度も面接対策のサポートをしてもらいました。

留学計画の具体的な内容も教えてもらいました!

—— ところで、具体的にはどんな留学計画を立てたのですか?

大枠としては「過去の経験→留学中に学びたいこと→帰国後の活かし方」といった形で計画案を作りました。

まず過去の経験。ここでは熊本新聞でのインターン経験に触れました。地元の皆さんに有益な情報を伝えるにはどうすればいいか試行錯誤した経験から、情報発信を通じて地元に貢献する楽しさとやりがいを知ったことをピックアップしたんです。

—— では次の、「留学中に学びたいこと」は?

「日本の文化をイギリスに広める活動」と「イギリスの地域活性事例・観光業の事例を学んで持ち帰ること」を挙げました。

—— ひとつめの「日本の文化をイギリスに広める活動」として、どんなことを計画したんですか?

これまでの経験を活かして少しでも日本のことを海外に広めたいと思ったので、有志の日本人を集め日本文化を広めるイベントの開催を留学計画書に盛り込みました。

渡航後は実際に「桜祭り」というイベントを開催し、クラウドファンディングや地元企業の協賛を得て成功させました。

イギリスに住む人たちが日本の文化に触れ、喜んでいる姿はいまでも鮮明に覚えています。改めて日本の文化の素晴らしさを実感する、良い経験でした。

—— ふたつめの「イギリスの地域活性事例・観光業の事例を学んで持ち帰ること」についても教えてください

実際の行動計画は

  • 有名な観光地・コッツウォルズの事例を実際に見て学ぶこと
  • リーズ大学で、メディアコミュニケーションの授業を受講すること

の2つです。

コッツウォルズはイギリスの田舎町なんですが、手付かずの自然や景観を活かしていることで世界的に有名です。コッツウォルズはどのようにして観光業的に成功したのか、自分の目で学ぶことにしました。

コッツウォルズの風景
コッツウォルズの風景

それからイギリスでのメディアの役割と、情報発信の仕方を学ぶため、留学先のリーズ大学で該当する授業を受けました。

—— 帰国後は留学経験をどう活かしていきたいと計画されたんですか?

帰国後も新聞社のインターンをする予定だったので、イギリスで学んだ観光業の成功事例と情報発信の仕方をインターン先で活かすことで、地元へより貢献していきたいと考えていました。

トビタテ!留学JAPAN 合格のポイント

—— トビタテに合格するためのアドバイスはありますか?

まずは募集枠の意図をしっかり分析すること。

トビタテにはいくつか募集枠や募集コースがあります。私の場合は「地元に貢献してくれる人材を育成することが目的」の地域人材枠に応募したので、それに沿ったアピールを考えました。

次は、自己分析をして一貫性を持った受け答えができるよう準備することです。

実際、面接ではかなり「なぜ?」と深堀りされます。過去の経験、現在の目標、未来の展望を明確にして、一貫性を持たせましょう。

私は

・自分はなぜ地域に貢献できる人材なのか?
・留学を通して、何を目的に、何を学びたいのか?
・留学を経てどのような人材に成長し、どう地元に貢献したいのか?

を明確にすることで、どんな質問がきても一貫性のある回答ができるようにしました。

—— ちなみに面接ではどんな質問がありましたか?

「なぜトビタテを選んだのか?」「留学で何を得たいのか?」「留学を経験してどんな人材になりたいのか?」など、かなり深掘りされましたね。しっかり準備しておくことをおすすめします。

—— 募集枠の分析、一貫性のある受け答えの準備、のほかに気を付けたほうがいいことはありますか?

視野を広く持って目標を立てたほうがいいと思います。

トビタテの奨学金は全額寄付でまかなわれていますが、支援者は日本の未来を担う若者を応援したいという思いで寄付をしています。トビタテに、金銭的なリターンや目先の利益を求めていないんですね。

なので「あなたの会社にこんなリターンがあります」ではなく、「未来の日本を、自分は××の分野で引っ張っていきます」といった目標のほうがいい。そのうえ目標までの道のりが具体的なら更によいです。

トビタテ!留学JAPANを使って良かったこと

——トビタテを使ってよかったことは?

経済的な支援も大きいですが、それ以外にも、具体的な留学計画を持てたことでかなり有意義な留学生活を送れたのが良かったです!

留学生活の10ヶ月は本当にあっという間でした。

現地の生活に慣れるのにも時間がかかるし、楽しいイベントもたくさんあります。友達もたくさんできるので、目的をしっかり持っていなかったら、遊ぶだけの留学生活になってしまったかもしれません。

あとやっぱり、いろんな人・志の高い人と友達になれたのもトビタテだからこそだと思います!

トビタテにはいろんなバックグラウンドの人が集まる分、一人ひとりの価値観も多様で。学生の間にいろんな価値観に触れられたのはとても大きな経験です!

それから、トビタテ採用者はみんな何かを志して応募し、通過した人です。みんなとの交流は本当に刺激になって、出発前後の研修やレクリエーションを通じてつながりを作れたのも本当によかったです。

留学を振り返って

—— 留学した感想を教えてください!

留学生活は、縛りも責任もムダな足枷もないので、自分の殻を破って色々なことに挑戦できました。

何かに本気になる経験や、主体的に取り組む姿勢も留学で身についたと思いますし、最終的には”自分のやりたいこと”も見つかりました。

私が今、楽天で英語を活かしながら仕事ができているのも、留学経験があったからです。

それから大学生の皆さんには、「留学経験があるとキャリアフォーラムで就活ができる」というメリットもお伝えしたいです。

キャリアフォーラムは日英バイリンガル向けの就活イベントで、ボストンキャリアフォーラムなど全世界で行われています。ここにはインターナショナルな学生を採用したい大手企業等が集い、数日の間に内定を出します。

こういった貴重なチャンスに会えるのも、留学経験があるからこそだと思います。

—— 最後に、留学を考えている人にメッセージをお願いします!

迷っているなら、絶対に行くべき!

私にとって留学は、人生の大きな転機になりました。少しでも「留学に行こうかな」という気持ちがある人には絶対に行ってほしいです。

そして「トビタテ!」はそんな学生の強い味方。ぜひ活用して、自分の夢をつかんでください!

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