アメリカの大学に入学するには 後編 ~受験の種類とAffirmative action
アメリカの大学受験について、最後に時期について、またセレクションの際に自分の実力以外で考慮される内容について書いていきたいと思います。
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なにが違うの?Early decision, early action or regular decisionとは
アメリカの大学の入試には、early decision, early action, regular decisionの3種類があります。Regular decisionは、一月から二月にかけての受験で、こちらがもっとも標準的な受験期です。Regular decisionの場合、合否は三月中旬頃に出ます。Early decisionとearly actionは早期、通常11月末ごろまでに受験することで、年内に合否を知ることができます。Early decisionとして受験できるのは一人一校のみで、合格した場合、必ずその学校に進学しなくてはなりません。一方、early actionは合格したとしても、必ずその学校に進学しなくてはならないということはありません。合格したとして籍を、regular decisionのセレクションが行われる前に確保しておいてもらえるというものです。Early actionで合格したとしても、regular decisionの結果出るまで返事は延期することができます。 Early actionやearly decisionを利用するかどうかはひとによって様々です。まったく利用しないひとももちろんいます。わたしは一校のみ、early actionで受験し、残りの2校はregular decisionで受験しました。Early actionをして良かったことは、early actionをすることで、アプリケーションのほとんど(regular decisionで受験する大学のsupplements以外)がwinter breakの前に終わっていたことです。合格通知を年内にもらえたのも良かったですが、financial aid、奨学金についての通知は3月まで来ません。なので、もともと一番奨学金を多く頂ける学校に行くつもりだったので、奨学金の通知が来ない限り、早くに合格していたかどうかは受験がそれで楽になったかどうかにはあまり関係ありませんでした。アジア人には不利?Affirmative action ってなに
さて、ここから少しだけ、受験方法から離れたお話をします。全く知らなくても、もちろん問題ないのですが、アメリカの大学を受験に関することなので。アメリカの大学では受験性のセレクションの際にaffirmative actionというものが適用されます。 Affirmative actionは日本語訳すると、積極的差別是正措置、という意味になります。これはアメリカの大学を受験する際に人種や民族によって難易度が変わる、というものです。アメリカの大学では多様性を重視するので、人種を全く気にせずに選考した結果、合格者が全員白人だった、なんてことを避けたいのです。そのため、受験の際に人種や民族を考慮します。 例えば、まったく同じテストスコアや能力を持った黒人と白人がいるとしたら、学校側が合格にするのは黒人です。なぜなら黒人の大学進学率は白人の進学率より低いからです。アジア人の場合、一般的にアジア系の学生は白人の学生よりも学力が高いとされ、大学に入りやすいと見なされるので、入学する際に必要とされるSATなどのスコアが白人よりも高い水準で求められます。その上、最近では優秀な中国人留学生が増えています。多くの場合は中国人系か日本人系か分けて捉えてもらえますが、稀に同じ東洋系の生徒として比較されることもあり、その際は日本人が不利になることもあります。これらのことを踏まえると、やはり日本人にとって入りやすい大学というと、留学生の多い大学になるでしょう。おわりに
アメリカの大学は学業のみをずっとしてきた学生にも、まったく勉強をせずに自分の好きなことだけをしてきた学生にも不利です。学業もきちんとし、課外活動などにも積極的に参加したりしてきた、何事にも意欲的な生徒に向きといえるでしょう。自分の魅力は学力だけじゃないと感じる日本の高校生にももちろんチャンスはあると思うので、アメリカの大学受験も高校卒業後の進路の一つになってもいいんじゃないかなと思います。ですが、もちろんそれによって、就職活動など変わってくることもありますので、よく考えて受験しましょう。 アメリカでは多くの学生はそれに加えて、financial aidやscholarship、つまり奨学金に申し込ます。学生ローンを組む学生も多くいます。それほど、アメリカの大学は高額になりがちです。有名なレベルの高い学校ほど費用は高くなる傾向にあります。しかし、学費の高額な名門私立大学ほど実は奨学金も多いのです。学校にもよりますが、留学生でも奨学金が出してもらえることがあるので、チェックしてみると良いでしょう。大学・大学院留学 関連記事
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